きむちんからのお手紙 − 2024年1月号 −
生まれてこのかた、これほどお祝いの言葉を使えない年の始まりはなかったです。きっと皆さまにおかれましても同じお気持ちだとお察しします。
石川県をはじめ近隣の県にて被災された皆さまには、心中お察し申し上げます。また、それに続く飛行機事故におきましても、心労お察し申し上げます。
➖地殻は、日々動いております。やがて2億年もすれば大陸どうしがさらに緊密に寄り合い、「アメイジア」という1つの超大陸になります。
その時、残っているのは誰?どんな生命体なんでしょう?
サルから分化して2足歩行をはじめた短い尾を持つ「猿人」の誕生は、約700万年前。そこから500万年かけて「原人」までゆっくりと進化して”火を使う”ようになりました。
そこからさらに150万年ほどして「旧人」が現れました。50万年前のことです。彼らは、亡き骸を”埋葬”するようになりました。単にひとの死を”物”になったとして認識していたのではなく、やがていつかは、死が自分にも訪れることを知ったからなのではないか⁈と、きむちんは推察しています。「現人」つまり現在のコミュニケーションに言語を使う『ホモ・サピエンス・サピエンス』が誕生したのは20万年前頃だったようです(←曖昧さを加味して)。旧人よりも肉体的に劣勢な現人は、狩猟に際して道具を生み出します。文字数不足で詳しくは触れられませんが、現在も姿を留める「アトラトル」という投槍・投矢器が広範な世界で使われていました。
現人は、交配により旧人とも混血されていきます。しかし、約7万〜7万5千年前のスマトラ島トバ火山の大噴火により、氷河時代※が到来。最後まで地球上で生き延びたのは【1,000組〜1万組】の生き残った夫婦だったことが遺伝子からわかっています。現在は、氷河時代の中で比較的温暖な間氷期が約1万2千年続いており、人口も80億人を超える世界のホモ・サピエンス・サピエンスですが、始まりは僅かな生き残りから枝分かれした人々であり、今後は淘汰に耐え抜ける{智力と健康と運}が備わったひとびとをどう育て継承してゆくのか?
あらためて今、「争う智力」よりも「助け合う智力」なのかなぁ〜と、じわじわ実感しています。
※高緯度地帯に大規模な氷床がある時代を指します。現在の大陸分布で言えば、北極海・グリーンランド・南極に氷原がある限りは氷河時代です。逆に、それが溶けてしまうと「無氷河」時代となります。緑藻類が陸上に上がり豊富な植物層を作り、恐竜たちが闊歩していた約2億5千年前〜6,600年前の中世代がその時期です。